少女の財布から現金盗んだNHK職員の不可解

2014年12月05日 07時00分

不祥事に揺れるNHK

 それを男がやるか!? 北海道警旭川東署は3日、NHK旭川放送局の技術部職員、小杉明弘容疑者(27)を窃盗の疑いで逮捕した。出会い系で知り合った少女(17)とホテルに入り、少女がシャワーを浴びているスキに、財布から現金を盗んだ疑い。このパターンでの被害者は、男性が多いのに…。NHK元職員でジャーナリストの立花孝志氏は「年収1000万円近くもらう職員が3万円を盗むのか。本質は別のところにありそうだ」と指摘した上で、NHKの問題を明かした。

 逮捕容疑は9月30日午後4時40分ごろ、北海道旭川市内のホテルで、出会い系サイトで知り合った無職の少女の財布から現金3万3000円を盗んだ疑い。少女がシャワーを浴びている最中の犯行で、小杉容疑者は先にホテルから出たという。少女の通報により逮捕に至った。

 あまりにもセコすぎる犯罪だ。

 立花氏は「疑問がありますね。27歳ともなれば年収が1000万円近くになっているはず。お金に困って3万円を盗むとは考えづらい。推測ですが、本質は児童買春じゃないか。好みじゃないから金とって出て行ったかどうかということを含め、もう少し捜査が必要です」と指摘する。

 そもそもNHKの職員ともあろう者が、未成年と出会い系サイトで知り合いホテルに行くこと自体が非常識。法令順守の気持ちがあれば思いとどまるだろう。

 立花氏は「私がNHKにいたのは10年前ですが、そのころは買春について一切研修がありませんでした。例えば仕事でタイに行ったときに、職員が買春するというような話もありました。机の引き出しを開けると(風俗の)割引券が出てくることもあった」と明かす。

 この流れにも転機があった。NHKでは2006年末から07年前半にかけて、関連会社の従業員も含めてハレンチ事件が相次いだ。

 なかでも衝撃的だったのが人気情報番組のリポーターを務めていた男性アナウンサーが痴漢で現行犯逮捕されたこと。当時の橋本元一会長は「職員全員の面接を実施して、懲戒処分も見直すなど、不祥事根絶に向けた施策を早急に実施します」と対応に追われた。

「内部昇格の橋本会長の後は民間出身の会長になりました。それから職員の不祥事についてはオープンにし、処分も厳しくなったのです。それが一定の効果を出していました。ところが、それも効かなくなってきているのでしょう」(立花氏)

 NHKでは最近も、酒気帯び運転容疑で職員が逮捕されたり、記者による窃盗被害の虚偽通報が警察沙汰になっている。NHK広報局は旭川の事件について「関係者や視聴者の皆さまにおわび致します。事実関係を調べ、厳正に対処します」とのコメントしているが、立花氏は「懲戒免職になるか見ものです」と対応を注視している。