幼女にビンタ 52歳女のあきれた動機

2014年11月29日 16時00分

 埼玉県警新座署は26日、暴行と窃盗容疑で新座市の無職の女(52)を逮捕した。10月20日午後6時すぎ、自宅近くの市立保育園前の路上で、2人の娘を迎えに来た30代会社員女性のカバンを盗んだうえに長女(5)の顔を平手打ちした疑い。

 自転車に乗せた長女が急に泣きだしたことで驚いた女性は、カバンを盗んで自転車で去る女の後ろ姿を目撃した。女は「仲の良い親子を見ると腹が立った。嫉妬心が湧いて殴りたくなった。カバンは好みの物だったので欲しくなった」と容疑を認めている。

 現場近くでは子供が女に顔をつねられたり、殴られたりする事件が続発。同署でも2~7歳の子供への被害を4件確認している。「女は10件くらいやったと言っている。子供を持つ親が心配して、目撃情報などを警察に提供してくれていた」(同署幹部)。事件の起きた保育園では、母親らが「捕まったと聞いて安心した」と話していた。

 女は20年前に離婚。息子の親権は元夫に取られて、アパートで一人暮らし。自宅は保育園や公園が目と鼻の先にある。子供の声が届いてくるとあれば、嫉妬心がかき立てられてもおかしくないが、犯罪を犯していいとはならない。アパートの住民は「そんなことをするとは意外。おかしなところは全くなかった」と驚く。同署幹部は「急に叩かれたら、子供にはトラウマになる。転倒して頭を打って大ケガするかもしれないし、エスカレートすれば誘拐事件になる可能性もあった」と語る。

 女は精神的な理由で通院歴があるといい「反省している様子だが、自分を制御できずに再び同じようなことをしないか危惧している」と同幹部。

 女が関わったとみられる事件は保育園や公園の近くなど、家族連れの多いショッピングモールでも発生。環境を変えなければ、また事件を起こしかねない。