10億円浪費の毒婦 殺しと投資の共通項は「サイコパス」

2014年11月23日 11時00分

 離婚した夫を青酸化合物で毒殺した疑いで逮捕された筧千佐子容疑者(67)の金遣いの荒さが話題になっている。犯罪の専門家は、投資と殺人に共通するのは「サイコパス」だと語った。


 京都府向日市の無職筧勇夫さん(当時75)が青酸化合物で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された妻千佐子容疑者が、筧さんやこれまで結婚や交際をした相手から、計約10億円の遺産を相続し、大半を使い果たしたとみられることが21日、分かった。


 しかも、千佐子容疑者は1000万円以上の借金を抱えているという。京都府警向日町署捜査本部は、遺産を株取引や不動産投資、FX、先物取引などで消費し、財産目当てで筧さんに近づいた可能性もあるとみて調べる。


 犯罪ジャーナリストの北芝健氏は、殺人とケタ違いの投資の間に共通項を見いだした。


「それはサイコパスです。反社会的人格の一種を意味する用語で、良心や罪悪感や後悔の欠如、他人への思いやりのなさなどが特徴」


 北芝氏は「彼女は分かりやすいサイコパス。自己本位で多少のインテリジェンスもある。殺しにためらいもなく後悔の念もない。自分の利益のために人の命を利用する。殺人は法律的、社会的に罪という認識はあるものの、彼女の中では悪という認識はない」と分析した。


 北芝氏によれば、千佐子容疑者は“爬虫類”に近いらしい。大ざっぱに言うと、人間の大脳は3つに分けられる。人間たらしめる知的な働きを行う新皮質。喜び悲しみなどの感情に関わる哺乳類共通の旧皮質。そして食欲、性欲など本能などに関わる爬虫類脳とも言われる古皮質だ。「人間の脳には爬虫類の名残があり、彼女はその機能を使っているかもしれない。残忍な爬虫類は他の動物を襲うことに感情も抵抗感もない」


 そして、北芝氏は「投資は一種のギャンブルだが、何億円失っても何も感じないのが本当のサイコパス。彼女も億の金が消えても何も動じなかった。殺しと投資という行為にはサイコパスという共通項がある」との結論を出した。


 サイコパスは、誰もが臆する億単位のカネを失っても平気で、殺人に手を染めても罪悪感を感じないのだろうか。