大阪カラオケパブ経営の25歳女性殺害 「いい人だからって…」知人の悲痛証言

2021年06月16日 11時30分

殺人事件として捜査が進められている

 人気者がなぜ――。大阪市北区天神橋のカラオケパブ「ごまちゃん」で、経営者の稲田真優子さん(25)が殺害された事件で、府警は15日、司法解剖の結果、稲田さんの死因が首や胸を刺されたことによる失血死と明らかにした。死亡推定時刻は11日午後だった。

 府警によると、稲田さんは14日午前、床に血まみれで倒れているところを発見され、その場で死亡が確認された。首は複数回刺され、胸の傷は肺を貫通。腹部の傷は肝臓に達していた。傷は体の前面に集中し、身を守ろうとした際にできる傷もあった。あおむけで横たわる稲田さんの顔には白いタオルがかけられていた。

 店内に荒らされたような形跡はなく、ドアは施錠されていた。店の出入り口は1か所しかなく、防犯カメラには稲田さんとみられる女性が11日夕方に中に入る姿がとらえられていたが、出ていく姿は確認されていない。

 犯罪心理に詳しい関係者は「遺体の顔を何かで覆う場合、ごく身近な人の犯行の可能性が高い。遺体の顔をさらしたまま放置するのがしのびない、変わり果ててしまった遺体の顔を直視できないなどの理由だ。他にも、悪いことをしてしまったという後悔が生じ、殺して立ち去るところをその親しい人=遺体に見られたくないなど、無意識でさまざまな感情が生じるから」と指摘する。

 稲田さんの人柄について、知人からは「きちんとあいさつもするまじめな子」「いい人やった」との声ばかり。ある知人は「おっかけファンのような熱烈な客もいて、アイドル教祖的なところがあった」とも。一方的に思いを募らせたストーカーがいた可能性がある。

 実際、稲田さんは事件前、知人らに「客にしつこく言い寄られて、電話がかかってくる」などと悩みを打ち明けていたという。ある知人は「いい人だからって、誰からも恨みを買わないなんてことはない。こんな商売をやっていると知らないところで恨みを買うのはありえる話」と言葉少なに話した。

 府警は犯人が強い殺意をもって稲田さんを殺害したとみて、交友関係や防犯カメラで足取りを調べている。

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