大阪カラオケパブ経営者遺体発見 「まゆちゃん」開店わずか半年の無念

2021年06月15日 12時14分

事件性はあるのか?警察が捜査中だ

 大阪市北区天神橋のカラオケパブで経営者の稲田真優子さん(25)が遺体で見つかった事件で、現場にあった稲田さんのものとみられる血痕の一部が、発見時の14日午前には既に乾いた状態だったことが15日、捜査関係者への取材で分かった。常連客が11日夜に送ったLINEのメッセージが既読になっていないことも判明した。

 この客の男性によると、「土曜日(12日)に行くよ」と送ったが、普段はすぐにある返事は来ず、相手に既読であることを伝える表示もつかなかったという。別の常連客によると、12日午後5時半ごろに訪れた際、店は閉まっていた。府警は稲田さんが遺体発見の数日前に殺害された可能性もあるとみて調べている。

 稲田さんは14日午前10時40分ごろ、床に血まみれであおむけに倒れた状態で見つかり、現場で死亡が確認された。胸に刺し傷、首に複数の切り傷があった。

 常連客からは「まゆちゃん」という呼び名で親しまれ、明るく礼儀正しい接客で人気だった稲田さん。店のものとみられるSNSのアカウントによると、店は今年1月にオープン。周囲に「自分の店をずっとやりたかった」と話していたという。SNSには新型コロナウイルスの感染拡大で思うような営業ができない中、客と楽しそうに過ごす様子が投稿されていた。

「すごく礼儀正しくて、謙虚な感じのいい子だった。客が帰るときにエレベーターで見送るときも地面に頭がつくんちゃうかってくらい頭を下げていた」と話すのはある常連客の男性。酒の仕入れ価格などについても勉強熱心だったという。

 稲田さんは兵庫県尼崎市出身とみられる。オープン前は大阪市内の別のカラオケバーで数年間勤務していた。当時を知る別の男性によると、数百万円を貯金して開業資金に充てたという。この男性は「言葉にならない。せめて何があったのか、原因が知りたい…」と声を落とした。

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