62日ぶり保釈“イケメン最年少市長”をマダム隊が歓迎

2014年08月27日 09時00分

 岐阜県美濃加茂市で浄水設備の設置を巡って、受託収賄罪などで逮捕・起訴された同市市長の藤井浩人被告(30)が25日、逮捕から62日ぶりに保釈された。

 藤井被告は昨年6月に当時全国最年少となる28歳の若さで市長に当選し、“イケメン最年少市長”として話題になったが、今年6月に突然のスキャンダルに見舞われる。市長就任前の市議時代に浄水設備を導入する見返りで、設備会社社長の男(44=詐欺事件で公判中)から計30万円の賄賂を受け取ったとして、愛知県警に逮捕されたのだ。

 地方首長の贈収賄事件はもはや珍しくないが、この事件が注目を浴びたのは逮捕後からだった。藤井被告は一貫して身の潔白を主張すると、元東京地検特捜部検事で検察解体を主張する郷原信郎氏(59)が主任弁護人に就任。ネットを通じ、積極的に情報発信し、現金の授受があったとされる現場に同席していた仲介者とネット番組に出演し、検察側の主張する証拠を“公開法廷”で否定。世論を味方につけ、検察側にプレッシャーをかけ続けた。

 さらに藤井被告の異常人気も拍車をかけた。逮捕後、「藤井応援団」が結成され、早期釈放を求める署名活動では、5万5000人の同市人口に対し、2万1000を超える賛同(約5000はネット上)が集まった。強引ともいえる逮捕への反発に加え、イケメンぶりも話題になった。藤井被告がこの日、地元駅前で街頭に立つと保釈を心待ちにしていた熟女隊に囲まれ、撮影会状態になるほどで、“美濃のマダムキラー”の異名通り、人気ぶりを見せつけた。

 藤井被告は会見で「(取り調べで)ハナ垂れ小僧に投票した市民は何を考えているのかといわれた。私ではなく市民への侮辱だ」「(自白しないと)美濃加茂市を焼け野原にするぞ」という検察側による密室内での暴言を暴露し、「空白分を何倍にもして、市民にお返ししたい」と高らかに市長職への復帰を明言。すっかり冤罪事件のヒーローとなっている。