<佐世保高1殺害>重大発言あっても「父親の会見なし」

2014年08月07日 08時00分

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕された高校1年の女子生徒A(16)が、昨年10月に病死した実母を生前、殺そうと思ったことがあるという趣旨の話を知人女性に伝えていたことが5日、分かった。

 Aの母親は昨年夏にがんを患っていることが判明、10月に亡くなった。Aを知る関係者によるとこの春、Aは知人女性に「(生前に)就寝中の母親を殺そうと寝室まで行ったが、思いとどまった」との趣旨の話をしたという。県警はこの発言を把握しており、慎重に捜査を続けている。

 また、3月に金属バットで殴打した父親を「殺すつもりだった」と継母に打ち明けていた。関係者らによると、事件3日前の7月23日、少女は継母の運転する車で精神科に向かう途中、父親に対する殺意を継母に打ち明けたという。

 父親は4日に精神科とのやりとりをまとめた文書を公表し、事件前日の7月25日に佐世保市の児童相談所に電話したが、宿直担当から「今日はサマータイムで終わってしまった。月曜日に電話してくれ」と言われたとしている。一方、児童相談所の所長は「宿直担当が『ご用件は何ですか』と聞くと、男性は『月曜日にかけます』と電話を切りました」と説明。

 小さな違いだが、父親の文書だと児童相談所に失態があったかのよう。父親の代理人は「細かい違いはあるかもしれないが、本質的な問題ではないと思う。(用件を言いにくい)雰囲気はあったと話している」と話す。

 同25日は父親と継母、精神科医、カウンセラーの4人でAの入院の話もしたが、精神科医が断ったという。また、父親は文書で「(通院していた病院から)『一人暮らしをさせてはならない』旨の指導を受けたことは皆無である」としている。もっとも精神科医が本当に断ったかどうかを代理人は確認できていない。

 まるで保身のための文書にみえる。やはり本人が会見を開くべきではないか。「そのつもりはありません。文書も(先週末の謝罪文公表から)1週間後のつもりでした」(代理人)

 Aが事件を起こさなければ、8月2日には父親、継母、Aで実母の施餓鬼供養に行くはずだった。