佐世保事件「一人暮らしは医師が助言」の謎

2014年08月05日 11時00分

 長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒(15)を殺害したとして、殺人の疑いで逮捕された同級生の女子生徒A(16)の父親の弁護士が3日、Aが事件現場となったマンションで4月から一人暮らしをしていたのは、精神科医の勧めによることだったと明らかにした。しかし、父親の知人も犯罪病理の専門家もこの一人暮らしを間違いだと指摘しており、医師の助言も含めて、妥当な措置だったのか疑問も残した。

 

 

 3月にAは父親を金属バットで殴打し、大けがを負わせた。父親はAを複数の精神科医に診察させ、診察医は「同じ家で寝ていると、命の危険がある」と助言。Aは4月から、事件現場となったマンションで一人暮らしをしていた。


 父親と家族ぐるみの交際があった女性は、「4月から留学するはずだったけど、10月に延びたの。理由は聞いてない。マンションで一人暮らしって聞いたときは、『あんな立派な自宅があるのにうそでしょ』と思ったけど、本当だったのよ」と振り返る。留学どころではなかった。


 結果的に一人暮らしのマンションで凶行が起きた。父親と面識のある男性は「一人暮らしをさせてはいけなかった。普通の親ならさせないと思うのだけど…」と嘆く。


 父親としては「命の危険」を指摘されれば別居もやむを得ないだろう。ただ、それほど危険なAについて、医師は「一人暮らし」はさせないようアドバイスはしなかったのか、疑問が残るところだ。