<三鷹ストーカー殺人>池永被告に懲役22年 遺族は怒り収まらず

2014年08月03日 16時00分

池永チャールストーマス被告

 東京都三鷹市で昨年10月、高3の女子生徒(18=当時)を刺殺したとして、殺人罪などに問われた元交際相手の無職池永チャールストーマス被告(22)の裁判員裁判が1日、東京地裁立川支部で行われ、同被告に懲役22年(求刑無期懲役)の実刑判決が言い渡された。

 池永被告はこれまでの公判では紺色に白いラインの入ったジャージー上下に紺色のサンダル姿だったが、この日は白地に青いストライプのワイシャツに黒のスラックスを着用。真顔で最後まで判決に聞き入った。

 判決理由で裁判長は「別れを切り出され『存在を全否定された』と苦痛を感じ、恨みや怒りを抱いた。動機は身勝手で同情の余地は乏しい」と指摘。「逃げる生徒の急所を多数回刺しており執拗で残忍。1週間以上、殺害機会をうかがうなど計画性も高い」と述べた。

 交際中に撮影した生徒のプライベートな画像を、事件前後にインターネットに流出させたリベンジポルノについては「命を奪うだけでは飽き足らず、社会的にも手ひどく傷つけたことは極めて卑劣だ」と非難した。

 一方で「母親のネグレクト(育児放棄)や、その交際相手からの虐待など、成育歴が一定程度影響した。若くて更生可能性もある」と述べた。

 女子生徒の両親は1日、判決について「失望した。なんでこんなに軽いのか、全く理解できない」とのコメントを出した。代理人弁護士によると、2人とも喪服姿で検察官の後ろのついたてで隠れた席に座り、遺影を立てて傍聴した。

 両親はコメントの中で「判決はストーカーたちに誤ったメッセージを送ったことになる。この程度で済むならばやってしまおう、ということになりかねない」と指摘。リベンジポルノ問題についても両親は「(判決は)リベンジポルノの犯罪の本質、被害の大きさを全く理解していない」と厳しく批判した。