片山被告の保釈金没収!弁護士報酬いくらになるか?

2014年05月29日 11時00分

 パソコン遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている元IT会社社員の片山祐輔被告(32)について、保釈金1000万円のうち600万円が没収されることになった。

 片山被告は保釈中に弁護士と連絡が取れなくなるだけでなく、真犯人を装って証拠隠滅につながるメールまで送信。「全額没収だろう」(法曹関係者)と言われたが、温情措置となった。

 決定を下した東京地裁は、片山被告が真犯人メールを認めたことなどから、一部没収にとどめたという。また、弁護団から片山被告の母親の経済事情を考えて、没収しないよう求める上申書も出ていた。1000万円は母親が定期預金を解約して工面したものだった。

 無罪主張から失踪、そして自白と急展開を見せた事件において、ずっと佐藤博史弁護士ら弁護団はかなりの時間を弁護に割いてきた。とりあえず400万円が家族の手元に戻ってきたわけだが、ここから払うことになる弁護士報酬はいくらになるのか。

 佐藤氏は「僕らはもともとボランティアですから。1円ももらってないですよ」と意外な事実を明かした。

「無罪を取れば補償はあったけどね。だから弁護士報酬をどう考えていたかっていったら『無罪判決を取るつもりだ』って(自白前なら)言っていたんだけど…」

 だが、片山被告は起訴内容を全面的に認めるに至った。精神鑑定という話も出ているが「責任能力を争うつもりはない」という。このため報酬はゼロになりそうだ。

「今ではそれは完全にあの辺(空を指さしながら)に飛んでいっちゃいましたよ。もう完全にボランティアです」と佐藤氏は笑う。

 佐藤氏といえば、冤罪だった足利事件で控訴審弁護人を務めた人物。ハナからお金で動く弁護士ではなかった。