<准看護師死体遺棄事件>上海で出頭した元同級生 ともに逃亡した女との関係決裂か

2014年05月28日 20時30分

 大阪・西成区で行方不明となった准看護師岡田里香さん(29)が東京・八王子のトランクルームから遺体で見つかった事件が急展開した。岡田さんになりすまし、中国・上海へ渡航した元同級生の日系ブラジル人女A(29)が27日、上海の日本総領事館に出頭したのだ。これで迷宮入りは避けられそうだ。

 Aは日本総領事館に出頭し、不法入国の疑いで身柄を中国公安当局へ引き渡された。大阪府警は、Aが岡田さん名義のパスポートを不正取得し出国した旅券法違反などの疑いで逮捕状を取っており、今後、中国側に身柄引き渡しを求める方針。

 Aは岡田さんと小中学校時代の同級生で、今年2月に10年ぶりに再会していた。ところが岡田さんは3月に行方不明となり、自宅から八王子に遺体となって宅配便で搬送されたとみられる。配送先は中国人の元留学生の女Bで、Aと同居していた。その後、Aは岡田さんになりすまし、パスポートを取得しBとともに今月3日に上海へ渡った。

 中国では日本の捜査権がなく、両国間に犯罪人引き渡し条約も結ばれていないため、手出しできない状態だった。だが、Aの出頭で事態は急変。今後、中国当局が身柄引き渡しに応じなくとも、不正入国で強制退去となる見込みだ。ただ事件のカギを握るもう一人のBは、上海でAと行動をともにしていたが、現時点では容疑が何もなく、事情を聴くこともできない。

 Aは死体遺棄事件に関与しているとみられるが「パスポートの不正取得や上海への高飛びなどはプロの手口だ。何者かの入れ知恵や指示を受けていたのではないか。高飛びしたはずの上海で一転、自首したのは、Bとの間で話がついたか、2人の関係が決裂した可能性もある」と警察関係者。

 Aは帰国次第、逮捕され、詳しく事情を聴かれることになるが、Bの存在なくして真相が解明されるのだろうか。