菊地被告はサリン分析知っていた?元信者の証言の真偽

2014年05月24日 09時00分

 オウム真理教元信者菊地直子被告(42)の裁判員裁判の第8回公判(22日、東京地裁)に、元出家信者の女性が証人出廷した。教団内の同じ施設で菊地被告と一緒に活動していた人物だ。

 女性に与えられた役割は「教団施設の水道水に何か毒が入ってないか分析すること」だったが、麻酔剤の作り方を菊地被告から教えてもらったこともあるという。

 水の分析には機械を使うが、土谷正実死刑囚(49)が分析をした後に機械のモニターを見ると「アルファベットで『サリン』と書かれていた」。時期は地下鉄サリン事件の前だ。女性はその目撃情報を「サリンの分析してたよ」と菊地被告にだけ話したという。

 また、菊地被告が都庁郵便爆弾事件で爆薬の原料を運搬した際に、薬品をヨーグルトのパックなどに詰め替える手助けもした。女性は「教団が爆弾を作るとか思ってなかった」と振り返るが、その一方で手助けをしたことで「逮捕される」ことになると思ったとも証言した。

 地下鉄サリン事件後、女性も警察から取り調べを受けた。そのときの記憶が曖昧なのかもしれないが、法廷では「頭が回らない。どう答えたらいいかわからなくなってるんですけど」「頭がボ~ッとする」などなど“不安定”な証言を連発。最も不可解だったのは「菊地さんが逃亡してるけど、捕まったら必ず自分も調べられるから、自分の連絡先を警察に伝えた」などの証言。女性は「2009年ごろ」に自ら警視庁に出向いた。

 菊地被告が逮捕されたのは12年6月。それまで逃亡していた隠れ家がバレたことはない。09年に菊地被告が注目される出来事は特に見当たらない。なぜ、急に警察に近づいたのかという疑問に答えることのないまま証言は終了した。