元代議士秘書が殺人未遂容疑で逮捕 女性専用ジム社長転身も…コロナ経営難で自暴自棄

2021年01月22日 11時30分

 東京・北区の住宅に男が侵入し、就寝中だった70代男性を刃物で襲った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された男の素性が判明し、波紋が広がっている。

 逮捕されたのは越前谷佳容疑者(38)。元衆議院議員公設秘書で、現在は女性専用のフィットネスクラブを運営する会社の社長だった。

 20日午前4時前、住宅1階で就寝中の70代男性が目を覚ますと、男が刃物でいきなり切りつけてきたという。もみ合いとなり、男性は手や顔を切られ、首を絞められるなどしたが、犯人は逃走。通報を受けて駆け付けた警察官が被害者宅近くにいた越前谷容疑者を逮捕した。

 同容疑者は容疑を否認しており「近くの赤羽駅でチラシ配りをした後に歩いていた」と供述しているという。

 室内に物色した形跡はなく、盗み目的はなかったとみられ、被害者男性は「もみ合っていたら、包丁の刃が折れたことで犯行を断念し、逃走したのではないか」と話している。

 不可解なのは、双方に面識はなかったとみられることに加え、越前谷容疑者が元代議士秘書で、会社のホームページなどで顔と名前などを公開する社長だった点だ。

 その経歴によると、代議士秘書を経て、大手フィットネス会社勤務後、大手パーソナルトレーニング会社に転職。「暗闇フィットネス」「ボディメイクヨガ」「シニアジム」などの新規事業を立ち上げたという。2019年に独立し、女性専門の「暗闇フィットネス」に特化した2店舗をオープンしていた。

「昨年からのコロナ禍で、経営する2店舗の売り上げは芳しくなく、借金もあったようだ。昨年夏にはクラウドファンディングで資金調達もしたようだが、資金は集まっていなかった」と関係者。

 捜査関係者は「コロナの影響で経営状態も精神的にも参っていた可能性があるが、『自暴自棄になったから』で済まされる犯行ではない」と話している。

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