無修正DVD販売店「横綱」店主逮捕でわかった高齢者人気と潜在需要

2021年01月16日 06時15分

裏DVD販売店は今も存在する…(写真はイメージ)

 無修正のDVDを販売目的で所持したとして、わいせつ電磁的記録媒体有償頒布目的所持の罪に問われた大阪市浪速区のDVD販売店「横綱」の元店長・別所寿裕被告(30)の初公判が15日、大阪地裁(宮崎桃子裁判長)で開かれた。検察側は懲役1年、罰金50万円を求刑。即日結審した。

 別所被告は昨年4月、前職のインターネットカジノ店の関係者から紹介される形でマンションの一室に横綱を開業。「25枚1万円」などと新聞広告を打ち、来客にはポイント還元するなど再来店を促していた。

 月に200~300万円の売り上げがあり、給料として毎月40万円ほどを受け取っていたが、同11月に警察が家宅捜索し、約4万枚の違法DVDや複製機を押収。不特定多数に販売する目的で、わいせつなDVD50枚を所持していたとして逮捕していた。

 検察側は「広く不特定多数の者に頒布する危険があり、マンションの一室で犯行発覚を免れるようとするなど用意周到。半年以上、違法性を認識していながら営業を継続した」と指摘。これに対し「間違いないです」と起訴内容を認めた別所被告は「お金がなく話に乗ってしまった。いろんな方に迷惑をかけた」と謝罪した。

 販売店事情に詳しい関係者は「客は高齢層が中心。以前は日本橋などを中心に店舗も多く、大阪みやげに裏ビデオなんて時代もありましたが、当てにしていたインバウンドはコロナでバッタリな上に、2025年の万博開催に向けた〝浄化作戦〟で警察の取り締まりもきつい。リスクを背負って営業するところは減っており、メインはSNSを使った販売になっていくでしょう」と明かす。

 一方で無修正DVDには、まだ需要があることも明らかになっただけに「逮捕されたのは別所被告だが、バックには横綱から吸い上げた顧客リストを持つ者がいるはず。DVDを好む客に対しては、データをもとにダイレクトに営業していくのでは」(同関係者)と指摘している。

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