「さいたま水族館」魚大量毒殺犯を待つ巨額の損害賠償

2014年05月03日 11時00分

大量死した池の魚。GWで休暇を楽しむ子供たちはガッカリだ(さいたま水族館提供)

 埼玉県羽生市の「さいたま水族館」の池に4月27日、塩素が投入されて魚が大量死した事件で、被害額が1500万円を超えることがわかった。ほくそ笑んでいる犯人には逮捕後、莫大な損害賠償が待っている。


 埼玉県警羽生署が器物損壊として捜査を開始した事件では、池の水から残留塩素0・7ppmが検出された。コイやソウギョなど池の約300匹の魚が全滅する痛ましい結果に。2月23日にも同じ池で約500匹が死に、その際にも塩素が検出されていた。同館では防犯カメラや赤外線センサーを設置し、3月から新しく魚を入れたばかりだった。


 同館管理運営課は「2回やられると、もはやお手上げで、コメントのしようもない」と肩を落とす。2回目の犯行時間は26日夕方に閉園してから27日朝までの間とみられるが「暗い時間帯でカメラの映像は不鮮明。センサーも起動しなかった」という。今のところ犯人の手がかりはない。


 だが、同課は「犯人には営業妨害や損害賠償も請求する」と断言。2事件が同一犯によるものかは不明だが、被害金額はかなりのものだ。設置したカメラとセンサーが約280万円。池の清掃と水の交換費用が約100万円。3月に放流した魚が約140万円。「警察には300万円と申告したが、2月に死んだ500匹の魚は20年かけて育てた。あえて言うなら1000万円」(同課)


 しめて被害額は1500万円超。これに事件が起きて、客足が減ったことによる収入減まで加えればさらに損害額は上がる。現在は池の立ち入りが禁止され、名物だった「魚への餌やり」再開のメドも立っていない。それでも同園には「早く魚に餌をやりたい」などのファンの声が届いている。同館には天然記念物のミヤコタナゴやムサシトミヨなどが、池とは別の場所で展示されている。第3の犯行が起きる前に犯人を確保してもらいたい。