アレフ信者急増の背景に大学生の友達事情の変化

2014年05月01日 16時00分

 4月29日朝に埼玉県八潮市のオウム真理教から改称した「アレフ」の施設に、ライフル銃のようなものを担いだ男が現れ、警察が行方を追っている。午前5時半ごろに男は施設の扉を叩き、インターホンを鳴らしたという。不審に思った教団関係者が通報。施設の窓ガラスが割られているのも見つかった。

 ライフル男の正体もさることながら、公安関係者が警戒するのはアレフがゴールデンウイーク中に開催するセミナーだ。近年、アレフの信者が増加しており、公安当局の関心が高まっている。

「特に大学生の信者が増えています。地下鉄サリン事件から19年がたち、事件を知らない若者が増えました。大学サークルの新歓コンパを装って近づいて、頃合いを見てアレフと名乗り、『事件は陰謀だった』と信じ込ませるのです」(公安関係者)

 とはいえ、それだけで信者が増えるものなのだろうか。背景には、大学生を取り巻く友達事情の変化があった。

「最近の大学生はみんなスマートフォンを持って、LINEを使って友達とコミュニケーションをとっています。LINEは人と『つながりやすい』と言われていますが、だからこそ逆に、深刻な悩みを話せない薄い関係になりやすいんです。そこをアレフにつけ込まれてしまう」(同)

 大学生の中でも地方からやって来て、一人暮らしをしている学生が狙われやすい。LINEを通じた知人はいても、深い関係を築けていない人も多い。そんな時、アレフの人間が親身に話を聞いてくれるということで、学生が心を許してしまうのだという。

 前出の公安関係者は「学生の街といわれるところには、アレフ関係の話をよく聞きます」と指摘。そろそろ五月病の時期で、心にすきができるころ。大学生の子供がいる人は、ゴールデンウイークの予定は気にした方がいいかもしれない。