沈没事故で再び脚光 韓国船の非常識航行事件

2014年04月22日 11時00分

 韓国南西部、珍島沖の旅客船「セウォル号」沈没事故で、海洋警察などは事故発生から5日目の20日、船内や海上から22人の遺体を新たに収容し、死者は58人、行方不明者は244人となった。海洋警察や海軍は船内への潜水士の進入ルートを複数確保。同日未明以降、遺体収容が相次いだが、生存者は見つかっていない。韓国史上最悪の船舶事故に一部の韓国メディアでは、セウォル号が日本製であることなどが取りざたされているが…。

 

 

 聯合ニュースによると、運航会社が今月1日に作成した「セウォル号」の修理に関する文書に、操舵(そうだ)装置に異常があるとの記述があることが20日、分かった。合同捜査本部は20日も逮捕した船長ら関係者を事情聴取。光州地検幹部は、一部の乗組員が「非常時の安全教育を受けたことがない」と証言していると明らかにした。


 また、捜査本部は過積載の有無や船を日本から購入した後の増築改造が適切だったかどうかを捜査するため、船の運航会社の幹部30人以上の出国を禁じた。


 一部の韓国メディアでは今回の事故を日本と結び付けようとしている。まず、セウォル号自体が2012年に韓国に売却されるまで、日本のマルエーフェリー所属で「フェリーなみのうえ」として航行していたこと。


 また、「2009年11月13日、日本の三重沖で発生した事故と今回のセウォル号沈没は“双子の事故”」と報じている韓国メディアもある。三重沖で転覆した船もマルエーフェリーのものだったからだ。


 両事故とも、コンテナと貨物車などの貨物が片側に傾いたという点を指摘している。


 しかし、三重沖の転覆事故は、高波という自然現象が原因。乗客と乗員は全員無事だった。さらに、セウォル号では前出のような改造の問題も指摘されている。