失踪機の発見への妨害?中国の“手柄目当て”行動に各国が迷惑

2014年04月17日 08時00分

 3月8日に消息を絶ったまま謎のベールに包まれたマレーシア航空機370便失踪事件で、同機の捜索に多くの国が協力しているが、中国が発信したさまざまな“ガセ情報”が、国際協力態勢による捜索活動を大幅に遅らせる要因になったと、13日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。

 まず、失踪1週間目に中国は衛星写真の解析結果として「機体の残骸の可能性ある物体を発見した」と各国に伝えた。ところが「それらしき物体」をすでに見つけたベトナムチームが調査を終えた海域だったことから、中国情報をもとにマレーシアチームなどが同海域を再び捜索することになり、無駄な時間を費やす結果となった。

 また、5日には中国国営・新華社通信が「中国の巡視船・海巡01がインド洋で370便のブラックボックスと同じ周波数の信号を探知した」と発表。より優れた電波探知装置を備えた英国の調査船が問題の海域に派遣された。

 だが、オーストラリア政府は「そのような信号は確認できない」と中国側の発表を否定。結局、英調査船は引き返し、オーストラリアチームが「4回信号を受信し、最も信ぴょう性が高い」とした海域に向かい、同チームに合流した。

 米国防省高官は「各国チームは失踪機の発見に全力を尽くしているが、中国チームは国の威信をかけ“第一発見者”になることを目的化しているようだ」と批判。

「間違った情報が捜索活動の足かせとなる」と憤った。

 マレーシア政府関係者は、中国が参加していることについて皮肉たっぷりに「すごく助かっています」と言い捨てた。