女優顔負けの“美人昏睡ドロ”を公開捜査だ!! 警視庁は3日、昨年12月に目黒署管内で発生した昏睡強盗事件で、容疑者とみられる女の映像を公開した。20代後半とみられる女は、鼻筋が通った女優加藤あい似の美女。だが、その犯行は被害者男性に睡眠薬を混入させた酒を飲ませ、寝ている間に現金や高級時計などを奪うという悪質なものだった。

 事件は、昨年12月14日に東京・上目黒のマンションで発生した。

 被害に遭った男性(32)は不動産関連会社に勤務し、「部屋を探している」という女と2か月前に知り合った。その後、連絡は途絶えていたが、事件当日、男性の勤務先に女が公衆電話から連絡してきて、誘い出されてしまったという。
 2人はコンビニで酒などを購入し、男性宅へと向かった。

「面識はあった2人だが、どうして被害者宅に行ったかは、分からない。男性は部屋で酒を飲んでいたら意識がなくなっていき、起きたときには部屋中が荒らされていたようだ」(捜査関係者)

 女を不用意に自宅に招き入れてしまった男性に落ち度がなかったとは言い切れないが、飲まされた睡眠薬は相当強かったとみられている。その証拠に男性は、約14時間も眠りこけていた。そのスキに現金5万7000円と時計、その他2点(計45万円相当)が奪われてしまったという。

 女は身長155センチ、年齢は男性の証言から26~30歳とみられる。公開されたコンビニの防犯カメラ映像では、目鼻だちがはっきりした清楚系の美顔に黒髪、豹柄のような白地に茶色斑点模様のベレー帽、ミニスカにレギンス、ブーツ姿といういでたち。ボストンバッグも帽子と同様にアニマル柄。胸まで伸びたロングヘアをしきりに両手で触るのが癖のようで、笑みを浮かべながら買い物をしている映像も動画で公開された。

 周辺では同様の手口による強盗事件は起きていないというが、女が連絡先を男性に明かしていないところをみると、計画的な犯行だった可能性が高い。身元等につながる手がかりがないため、警視庁は公開捜査に踏み切った。

 うら若い美女から「アナタの部屋で飲みたい」と言われ、キッパリ断れる独身男性は、そうはいないだろう。そんな男の本能を巧みに利用する昏睡強盗といえば、都内では新宿や銀座の繁華街近辺で外国人パブに連れ込まれて、現金やカードを奪われたりするケースが最近、増えている。

 さらに、相手が素人女性でも連絡先を知らないまま親密となり、トラブルに発展するケースは、意外に多い。

「ブームとなっているケータイの(無料通信アプリ)LINEなどは、相手の電話番号を知らなくても通話やメッセージのやりとりができるが、その相手がLINEから抜けてしまえば、連絡も取れなくなってしまう。男女関係になっても金品の貸し借りなどで、あっという間に“ドロン”されることも少なくない。やはり相手の連絡先はきちんと聞いておく必要はあるでしょうね」(ネット関係者)

 花見や新歓コンパ、新人歓迎会などが多い季節だけに、男の下心につけ込んで悪行をたくらむ美女には、くれぐれも要注意だ。