豊島区・女性会社員死体遺棄事件 「やさしい保育士」演出した男の裏側

2020年12月10日 11時00分

 東京・豊島区在住の大手金融会社勤務の女性・富塚沙織さん(35)の遺体が栃木・那須町の山林から見つかった事件で、逮捕された保育士の佐藤喜人容疑者(29)の裏の顔が次々と判明してきた。

 富塚さんは今年9月25日から職場を無断欠勤し、行方不明になっていたが、自宅付近の防犯カメラの解析から佐藤容疑者が浮上。今月5日に警視庁目白署が事情聴取をしたところ、関与を認め、「遺体を那須町の山中に埋めた」と自白した。土地勘のある親族の別荘裏の山林の捜索で遺体が発見されたことから、死体遺棄容疑で6日に逮捕されていた。

 9月24日夜の犯行について、佐藤容疑者は「金目のものをとるために侵入し、抵抗されたのでロープで首を絞めて殺した。無施錠なのは前日に確認していた」などと供述しているという。だが、言葉通りではない可能性が出てきた。

「犯行日の前日9月23日だけでも佐藤容疑者が富塚さんを含め、複数の若い女性の後をつけている姿が付近の防犯カメラに写っていた。さらに、11月に隣接する新宿区内の路上で起きた小学生女児に対するわいせつ事件の犯人とみられる男が、佐藤容疑者に似ていることも最近分かった」(捜査関係者)

 佐藤容疑者は昨年春まで約5年間、埼玉県内の特別養護老人ホームで介護士をした後、昨年7月から東京・豊島区の認可保育園で保育士をしていた。保育園関係者は佐藤容疑者の印象について「ごく普通の先生」と評し、富塚さん殺害後も今月4日まで無欠勤で勤務していたという。

 自宅アパートは母と2人暮らし。離婚歴があり、子供は元妻が引き取ったという。婚活アプリやSNSでも「やさしい保育士」を演出し、交際相手を物色していたことが分かっている。

「女性の1人暮らしを狙った押し入り強盗だけでなく、わいせつ目的もあった可能性が高い」(捜査関係者)

“裏の顔”を追及されると、佐藤容疑者は黙秘に転じたという。

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