「19億円詐欺事件」第一生命89歳保険外交員の逮捕に「地元・山口の名士」騒然

2020年11月19日 11時36分

 第一生命の女性保険外交員による19億円詐欺事件が話題になっている。

 発端は今年7月、山口県周南市の第一生命に在籍していた保険外交員M(89)が懲戒解雇されたこと。2002年ごろから、顧客に「自分の地位で高い利子がつく特別枠がある」などと勧誘し、顧客24人から計19億5100万円を詐取していたという。

 第一生命は8月、山口県警に詐欺容疑で刑事告発。一部の被害者は損害賠償を求めて提訴し、山口地裁で審理中だ。17日には被害弁護団も結成され、会見で被害者とともに「不祥事を招いた会社の責任は重い。第一生命は全額を弁償すべき」などと訴えた。

 これに第一生命側は訴訟の中で「元社員個人の詐欺行為で知り得る立場にない」などと主張し、被害額で立て替えできるのは3割としている。

 驚くのはMは89歳ながら、被害者に示した「特別調査役」「上席特別参与」という肩書が本当だったこと。地元では“女帝”と呼ばれるほどの有名人だったという。

「政財界など、地元の名士に人脈があった。特に地元銀行での“女帝ぶり”は有名で、16年前にその銀行で頭取解任クーデターがあり、6年前に銀行の元取締役が『実録頭取交替』という本を出版したが、そこに出てくる頭取の愛人のモデルがM。名前以外はほぼ実話といわれる。そのMによる詐欺事件だけに、地元の有力者は自分に火の粉が及ばないか、あたふたしている」(地元関係者)

 刑事告発を受けた山口県警は、まだMの逮捕には至っておらず、19億円の使途も不明。

「被害者との民事裁判でMは出廷せず、親族は『Mは認知症との診断を受け、訴訟能力がない』と主張し、まともな裁判になっていない。詐取したカネが政財界に流れている可能性なども含め、地元ではこの数か月、ドラマ『華麗なる一族』『半沢直樹』のようだと注目されている」(同)

 被害者救済が第一だが、今後、逮捕などで事件が大きく報じられれば、ドラマ化されるかもしれない?

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