平田被告公判で分かった地下鉄サリン事件の無計画ぶり

2014年01月29日 20時00分

 東京地裁で28日に開かれたオウム真理教元幹部の平田信被告(48)の第7回公判(斉藤啓昭裁判長)では、地下鉄サリン事件の無計画性が改めて浮き彫りになった。同事件で送迎役を務め無期懲役刑が確定し服役中の杉本繁郎受刑者(54)が証人出廷。同受刑者によると平田被告は地下鉄サリン事件前日に東京・杉並のアジトで行われた謀議に参加。実行犯の送迎を行う予定だった。当時の平田被告の様子を杉本証人は「変装用にアジトに置いてあった女性用の肩まである長いカツラをかぶり、ふざけてニヤけていた」と証言。テロ計画の席にしてはあまりに緊迫感に欠ける。平田被告は表情を一切変えずに聞いていた。

 また、前日までサリンを入れる容器が決まっていなかったことや、駅の下見、実行犯が通勤サラリーマンに扮するための洋服一式の買い出しも、すべて前日に行ったことから、緻密性とは懸け離れた犯行だったことがうかがえる。また、被告が否認している宗教学者の元自宅爆弾事件について、「井上君(嘉浩死刑囚=44)から紙袋の中身を見せられながら、『宗教学者の名前』や『爆弾』という言葉を用いて説明を受けた後、井上君の後を追って(アジトを)出て行った」と証言した。