京都24歳女性刺殺事件 顔見知りの犯行か「密室の謎」残る 

2020年10月13日 11時00分

京都駅周辺で事件は起きた

 遺体の10か所以上の刺し傷は、何を示しているのか。京都市下京区の市営住宅の一室で11日、住人のアルバイト山村留美乃さん(24)の遺体が見つかった事件で、京都府警は12日、殺人事件と断定し、下京署に捜査本部を設置した。

 山村さんは10、11両日にアルバイトを欠勤し、職場関係者が親族に連絡。自宅の様子を確認しに来た親族の女性らが11日午後2時ごろ、倒れている山村さんを見つけ110番した。

 親族が合鍵を使って室内に入る際、玄関は施錠されており、室内に荒らされたような形跡はなかったという。間取りは3LDKで、山村さんは10階建ての7階の一室に1人暮らしだった。

「寝室の布団の上であおむけに倒れていた。Tシャツにショートパンツ姿で着衣に乱れはなかったが、周囲は血まみれ。遺体は首の左側付近を中心に10か所以上の刺し傷があったことから、強い殺意を持った人物による怨恨の可能性が高い」(捜査関係者)

 司法解剖の結果、死因は心臓の周囲に血液がたまって圧迫される「心タンポナーデ」と判明した。現場はJR京都駅の東約500メートルで市営住宅が立ち並んでいる。寝室で刺されたとみられるが、凶器の刃物は発見されておらず、犯人につながる情報も今のところは乏しいという。

「寝室以外にも血痕が少し残っていたが、犯人が犯行後、刃物を持って逃げる際、落とした山村さんの血液だろう。山村さんは部屋着だったことから、部屋に犯人を迎え入れている可能性があり、そうなると顔見知りの線が濃くなる。1人暮らしだったことも知っていた者とも思える。ストーカー被害などのトラブルの届け出はなかったが、職場や交友関係でトラブルがなかったか、付近の防犯カメラに不審な人物が映っていなかったかなどはこれから調べる」(同)

 現場付近では「犯人が捕まっていないので怖い」などの声が上がっている。