「高3女子神隠し」の衝撃背景

2014年01月20日 08時00分


「実は、Aさんのご両親は統一教会の信者だったのです。信仰を強制されて深く悩んでいたんでしょう。子供が無理やり合同結婚式に参加させられる可能性もありますからね」

 統一教会(世界基督教統一神霊協会)と言えば、昨年11月に歌手の桜田淳子(55)がデビュー40周年の復帰コンサートを開き、改めて取りざたされたばかり。女子高生の家出騒動は意外なところと結びついていたのだ。

「親が信仰を強いて、どうすればいいか悩み苦しんでいる子供は多い。かわいそうなんですが『男女が抱き合ってはいけない』『好きなクラスメートと手をつないではいけない』とする統一教会の教えに反発する子供たちからの相談もあるんです」(同弁護士)

 仮に家出をしても、親であるがゆえに連れ戻されてしまう。また、信仰の自由を盾にされると、子供を保護しにくいようだ。

 Aさんの家出理由と両親の信仰との直接の因果関係はAさん本人のみぞ知るところだが、同連絡会に子供たちからの相談が寄せられていることは事実だ。統一教会と言えば、霊感商法ばかりに焦点が集まってしまうが「子供が犠牲になっている実態は、もっと知られていい」と山口弁護士は主張する。

 気になるのはAさんの現在だが、前出の茂原署副署長は「この件は『事件性がなかった』ということで確定しています。したがって、なぜ家出したのか、今どういう生活を送っているかについては個人のプライバシーに絡むことなのでお答えできません」とした。

 確かなのは、この茂原市の行方不明騒動が信仰が絡んだトラブルの氷山の一角ということだ。