残虐ゲーム強要は「傷害罪」?

2014年01月09日 08時00分

 妻の連れ子の男児(9)に残虐描写満載のテレビゲームを無理やりプレーさせていた男が、京都府警に強要容疑で逮捕された。暴力とはいえない虐待だったが、警察側は傷害容疑の適用も視野に捜査を進めている。今後は、ゲームだけでなく、怖い本やホラー映画を子供に無理に見せた場合でも逮捕されるケースが出てきそうだ。

 男児に殺人などの残虐な描写を含むテレビゲームをやらせたとして、同府警木津署は7日、奈良県山添村の介護士(28)を逮捕した。
2012年11月~13年4月、京都府木津川市の当時の自宅で、妻(31)の連れ子の小学3年の男児(9)に、バーチャル世界で人を殺害するなどの犯罪行為ができるゲームを半年間にわたって無理にやらせた疑い。現在は別居して離婚調停中という容疑者は「ゲームを強要していない」と容疑を否認している。

 12年10月に結婚、同年11月から3人での同居を開始した。妻が仕事などで出かけて、2人きりになると「アホ」「ボケ」「死ね」などと暴言をはき、週に2~3回、1回につき2~3時間ゲームをさせたという。

 男児は頭痛、腹痛、不眠を訴えて、嘔吐するようになった。医師の診断は「ストレス性の自律神経障害」だった。妻が警察に相談し、6月に被害届を提出した。

 暴力ではないものの、こうした虐待と思える行為はどう処罰すべきか。同署では当初、傷害容疑で捜査を進めていた。副署長は「複数の医学関係者に話を聞いて、心的虐待や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの見解を得た」と話す。しかし、そこには壁があった。

 

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