包丁を投げて夫を殺害した“くの一妻”

2013年12月23日 16時00分

 大阪府警浪速署は22日、刃物を投げて夫を殺したとして殺人容疑で大阪市のアルバイト門谷(もんたに)和美容疑者(40)を逮捕した。


 22日午前1時7分、バイト先の浪速区の居酒屋「はまのて」の前で、夫の利幸さん(45)の背中に刃物を投げつけて刺し殺した疑い。「投げたのは間違いないが、脅かそうと思っただけ」と容疑を否認している。


 事件発生の前、夫と友人男性が店を訪れて門谷容疑者と酒を飲んでいた。店には女性従業員を入れて4人だけ。全員が顔見知りだった。「動機は定かではないが、口論になった。店から包丁を持ち出して、逃げる夫に外で投げつけた」(浪速署)


 門谷容疑者が慌てた様子で「救急車を呼んで!」と女性従業員に依頼。しかし、病院への搬送中にすでに心肺停止していた。凶器の包丁はまだ特定されていない。誰かが引っこ抜いて、店に戻した可能性があるという。


 包丁を投げて人を殺した事件は珍しい。「私も初めて聞いた。ホンマにできるんかな?」と同署刑事課長。武器収集マニアの男性は「訓練を積んでいない人間のできる芸当ではない」とうなった。この男性もクナイ(忍者が使っていた両刃の棒手裏剣)や包丁を畳に投げる鍛錬を積んできたというが、「投げて刺さるようになるまでに時間がかかった。これを走って逃げる人間に当てるなんてすごい」と驚きを隠さない。


 同署によると、夫の受けた傷は背中の1か所だけ。それが致命傷になった。近距離とはいえ、視界の悪い夜間に一撃で仕留められたのだ。ネット上でも「くノ一(女忍者)じゃないのか」「妻はどこかの国のスパイか暗殺者では」という意見がみられる。