フランス全土で150件以上「謎の馬襲撃」 黒魔術、カルト集団の犯行か 

2020年09月09日 11時30分

フランスで相次ぐ馬襲撃事件(ロイター)

 フランス全土に広がる不気味な馬襲撃事件の真相は? この数週間、同国で馬の耳や脚、生殖器などを切断したり、眼球をえぐり取ったりする襲撃、惨殺事件が150件以上起きている。

 警察当局は7日、無職の男(50)を逮捕。男ら2人は8月にフランス中部のヨンヌ県の厩舎で、ポニー2頭と別の馬を切りつけ、駆け付けた管理人にもケガを負わせた疑いがある。

 男は過去にドイツで動物に危害を加えた前科があり、フランスでも薬物関連の前科があるという。男らがインターネット上に、馬を切りつける虐待画像を投稿していたことが逮捕につながった。

 だが最近、馬襲撃事件はフランス全土で被害が確認され、殺害された馬は20頭以上、体の一部を切り取られたりした馬は150頭以上に上るという。

 同国のダルマナン内相は「国内では半分以上の県で被害が出ている。153件の被害調査が行われている」。全土で捜査を強化しているという。

 海外メディア関係者は「警察当局は被害規模から、なんらかの共通点を持つ集団の犯行とみて調べている。動物の死体や生き血を使う黒魔術信仰やカルト集団、襲撃や虐待の様子を動画や画像に残してネット上にアップする悪質なゲームなどの可能性があるようだが、まだ特定には至っていない」と話している。

 馬の襲撃だけでも残忍だが、動物虐待は住民の不安も招きそうだ。

「無差別連続殺人など凶悪事件の犯人が犬や猫、カラスやハトなど動物の惨殺、虐待など犯行をエスカレートさせたケースが過去に数多くある。それだけに馬の襲撃が続発し解決しないとなれば、治安も悪くなって別の犯罪も起きやすくなる。早期解決が不可欠」と警察関係者は心配している。