メルカリに甲子園の土出品の波紋 自力で出場していなければ温度差も

2020年09月07日 15時00分

キーホルダー入れる甲子園の土を手に持つ矢野監督

 フリマアプリ「メルカリ」に甲子園の土が出品されていることが騒がれている。この土は阪神甲子園球場とプロ野球阪神が、新型コロナウイルスの蔓延によって甲子園が中止になってしまった球児たちを励まそうと贈ったものだったが…。

 キーホルダー状になっており、甲子園の土が少量入っている。全国の高校野球部と女子野球部の3年生約5万人に贈られていた。

 メルカリではいくつも出品が確認できる。すでに売り切れのものがほとんどで5000円から1万円くらいが相場だった。商品のコメント欄は出品者に辛辣で、「甲子園を目指していた人へ心のこもったプレゼントを売るなんて信じられない」「恥知らず」「人の気持ちを踏みにじるんですね」「心痛みませんか」などと非難が多い。

 元巨人の上原浩治氏はツイッターで「こんなことする奴がいるんかぁ。何か寂しいなぁ…阪神の関係者の気持ちもキーホルダーには入ってるのに…」と嘆いていた。NHKをはじめ、ほとんどの報道が出品に批判的なトーンでSNSでも波紋が広がっているとしているが、果たしてどうか。

 ツイッターを調べてみると、非難する人もいるが出品に理解を示す人もまた多いのだ。「自力で出場して得た砂と、バラまかれた砂じゃ価値が違って当たり前」「勝手に泥を送り付けて善意を踏みにじるなとは、あまりに横暴ではないか」「試合も何もないのに土送られてきてもそれはただの土でしょうよって感じ」「甲子園の土キーホルダーって千羽鶴みたいなもんだよな」――。

 考えてみれば5万個も配っているわけで、甲子園への思い入れも球児によってさまざまだ。出品されたのがごく一部であることの方がむしろ驚きかもしれない。

 せめて購入した人が大切にすることを祈るのみだ。