板橋51歳女性刺殺事件に関係か? DV被害主張していた元夫との奇妙な同居生活

2020年07月16日 11時16分

 東京・板橋区のマンションで15日、住民の西智子さん(51)が刺殺された事件で、警視庁が同居する元夫の行方を追っている。

 西さんとみられる女性から15日午前7時ごろ「早く来てください」と110番通報があり、高島平署員が駆け付けると、マンションの玄関の内側で血を流している女性を発見。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。背中などに複数の刺し傷があり、中には心臓まで達している傷もあった。台所からは血の付いた刃物が発見された。

 西さんは無職で、ひと回り以上年の離れた30代の元夫と同居。事件後、その元夫と連絡が取れなくなっているという。2人の奇妙な関係も判明した。

「昨年8月、この元夫は『口論となって(西さんから)殴られた』と119番通報している。警察には、女性から男性へのDV被害ということで相談していたが、被害届は出しておらず、翌9月に署員が状況を尋ねたところ『その後は平穏に暮らしています』と元夫は説明していた。その後、関係が悪化したようだ」(捜査関係者)

 近所住民によると、西さんはほとんど外出せず、近隣住民との交流もなかった。周囲からは夫と思われていた男性の出入りだけが見られていたという。

 時期的に気になるのはコロナ自粛との関連だ。

 家庭問題を扱う関係者は「コロナ禍では同居家族からのDV、性的被害などの相談が増加し、そこまでいかなくても、お互いにストレスを抱えた同居家族が衝突するケースが多くなっている」という。

 今年4月には東京・江戸川区で会社員の夫(59)が妻(57)から「稼ぎが悪い」と言われ激高し、妻を殴打し、床に頭を打ちつけた妻が死亡するという事件も起きた。

 西さんのケースは、コロナ自粛とは無関係の可能性もあるが、DV相談をしていた元夫と何があったのか、注目される。