元ベビーシッターの男再逮捕で波紋 真面目な同業者“働く機会奪うな”

2020年06月11日 16時00分

 ベビーシッターを紹介するマッチングアプリを通じて依頼があった保育園児にわいせつな行為をしたとして、警視庁捜査1課は10日、強制性交などの疑いで元ベビーシッターの橋本晃典容疑者(29=強制性交罪などで起訴)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、昨年9月20日と11月7日の夜、東京・足立区の住宅で、入浴中や就寝中の男児の下半身を触るなど、わいせつな行為をした疑い。捜査1課によると被害を受けた男児の母親は、仕事の都合でアプリを通じシッターを利用。被害には気付いていなかった。

 当時、保育士の資格を持っていた橋本容疑者は、昨年7月からアプリに登録。シッターとして約80回ほど、子供を預かっていた。過去にも同様の事件で、警視庁や神奈川県警に4回逮捕されている。スマホ内には、裸の男児を撮影した動画や写真が保存されていた。

 犯行に際しては、アプリを犯罪ツールとして使うほか、NPO法人主催の小中学生向けのサマーキャンプにスタッフとして参加したこともあった。宿泊施設やテントでわいせつな行為を繰り返していたという。

 橋本容疑者の逮捕を受けアプリ運営会社は、4日から男性シッターの仲介を一時停止すると発表していた。これによって困るのが、他の男性シッターだ。

 ある登録者は「突然、運営会社から仲介停止のメールがあった。長年続けてきたシッター業なのに、働く機会を奪われてつらい」と憤った。

 このアプリではシッターと面接を行った後、保護者が子供を預けるかどうかを決める。利用後には、シッターの評価ができるようになっている。

 だが、利用者の女性は「評価はシッターにも直接届くので、低い評価は付けづらい。ぱっと見では、アプリ内には高評価のシッターが多く、今回のような小児性愛者がいるとは分からない」と明かした。

 こんな事件を二度と起こさないためにも、アプリの改善は必須だろう。