容疑者はなぜボーガンで4人を?専門家が解説する心の深い闇

2020年06月06日 16時00分

 兵庫県宝塚市の住宅で親族4人がボーガンで襲われ死傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された野津英滉容疑者(23)の“心の闇”が浮かび上がってきた。

 殺害されたのは、この家に住む祖母の好美さん(75)と弟の英志さん(22)、同所から500メートル離れたアパートに住んでいた母のマユミさん(47)も現場に居合わせ殺された。

 同容疑者は3人を殺害したあと、近くに住む伯母の百合江さん(49)を電話で呼び出し、玄関先で襲撃。百合江さんは首に矢が刺さったまま逃げ出し、隣家に助けを求めた。父親の所在はわかっていない。

「容疑者一家は長らく母子家庭で、ワケあって祖母の家に転がり込んだ。家庭内マウンティングでは英滉容疑者が一番上。祖母や母を怒鳴りつける姿も目撃されている」とはワイドショー関係者。母親だけが別の場所に住んでいたことも引っかかる。
 元警視庁刑事で犯罪心理学者の北芝健氏は「生い立ちが容疑者の性格に影響を与えたと思う。殺害方法を見る限り、親族を全く信用しておらず、長年恨みを抱えていた可能性が高い」と話す。

 北芝氏が着目するのは犯行の手際の良さだ。

「ボーガンは1発放つと、20秒くらい装填時間がかかる。その間もパニックにならず、自宅1階にいた3人を皆殺しするには、綿密なシミュレーションが必要。ちゅうちょするそぶりはなく、何をやっても無感動な“サイコパス男”なのだと思う」

 凶器もナイフや包丁ではなく、あえてボーガンを選んだのはなぜか。北芝氏は「簡単に手に入る武器で、至近距離で放てば殺傷能力も高い。何より返り血を浴びないで済む」と指摘する。

 逮捕後、野津容疑者は警察の取り調べに抵抗することなく、淡々と答えているという。ミッションは完了しているということなのか…。