警察OBは「盗み目的」供述を疑問視

2012年06月26日 12時00分

 仙台市の看護師・長谷川かなえさん(23)が4月に千葉県浦安市の元交際相手男性宅で刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された現場マンションに住む会社員・西岡大志容疑者(26)は取り調べに盗み目的で侵入したと供述している。だが、防犯カメラ映像などとの矛盾は多く、警察OBは「うのみにはできない。うそをついている可能性が大きい」と疑惑の目を向けている。

 21日に逮捕された西岡容疑者は殺害は認めたものの、長谷川さんがいた部屋に入った動機を「盗み目的で侵入した」「無施錠だった部屋の玄関から入った」と供述している。だが、供述には不審な点が多々ある。

 元神奈川県警刑事の小川泰平氏は「泥棒は人がいる家に侵入することがあっても、部屋が複数ある一軒家に入るのが普通。現場のようなワンルームに人がいるのがわかっていて入ることはない」と指摘する。西岡容疑者は深夜3時ごろに帰宅した長谷川さんが、ポストから合鍵を取る姿を盗み見て、部屋番号を確認したという。そこから考えられるのは「部屋に女性がいるからこそ可能な犯行」を思い立ったという動機だ。

 つまり、犯行動機は「暴行などの性犯罪だったのではないか」と小川氏はみている。現金の入った財布が手付かずだったことも、これを裏付けている。

「女性に暴行しようとしたが、顔を見られて騒がれそうになったので、包丁で刺した」(小川氏)との見立てならば筋が通る。

 同じマンションに住んでいるので、逃げても自分が疑われる。もう殺すしかない。そう思って長谷川さんの胸を一突きしたのでは、というのだ。