米暴動が欧州拡大の裏 中国共産党が全世界の“同志”に指令?

2020年06月04日 16時00分

アテネの米大使館付近で警官と対峙するデモ参加者(ロイター)

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 これも中国の仕業なのか!? 米ミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性が白人警官らに押さえ込まれて死亡したことに端を発した暴動が、予想外の展開を見せ始めている。米国で人種差別問題を巡る暴力的混乱は過去にもあるが、その抗議デモがなぜかロンドンやベルリン、コペンハーゲンなどにまで飛び火している。不自然な形で世界に拡大中の大規模な暴動や“反米デモ”の背景に、中国共産党の存在が見え隠れする。

 暴動が始まってすでに1週間。混乱はいまだ収まらず、暴行死に抗議する平和的なデモとは別に数百人単位の暴徒化した若者が放火や略奪を繰り返している。

 首都ワシントンでは今週、極左過激派集団「ANTIFA」とみられる黒ずくめのグループが、大声で叫びながら米国の国旗に火をつけて投げ捨てる様子や、抗議デモの最中にANTIFAのメンバーらしき男が黒人少年にカネを渡して行動を指示する姿をとらえたとされる動画がツイッターに投稿され、一般市民の反発を呼んだ。

 トランプ大統領は「ANTIFAが民衆をたきつけている」とテロ組織に指定することも発表。ウィリアム・バー米司法長官は、暴徒の多くが州外から集まったと断定し、「ANTIFAや同様のグループが警察への抗議デモを利用し、自分たちの主義主張を訴えるため組織的な破壊活動を展開している」と糾弾した。

 FBI(連邦捜査局)は全米に56の反テロ特別捜査班を設置し、活動家の身元を割り出そうとしている。

 一方でツイッター社は、白人至上主義者がANTIFAに偽装したアカウントを作り、デモ参加者に暴力をあおる投稿を繰り返したとして、このアカウントを停止する事案も生じた。暴徒化には極右の関与も指摘されている。

 そんななか、反中国共産党の米紙エポック・タイムズ(大紀元時報)のジョシュア・フィリップ記者は、1日にユーチューブのニュースチャンネル「クロスロード」で、司法長官が示した「ANTIFAや同様のグループ」とした点が重要だと指摘した。

 記事によると、暴動が勃発したミネアポリスには、約600人の社会主義者の政党「アメリカ民主社会主義者(DSA)」の党員が存在。同党は抗議デモや暴動を支持し、ANTIFAなどとも共闘すると表明。「暴動を利用した革命」を目指しているというから驚きだ。

 実際、同党ミネアポリス支部は5月27日にツイッターで「至急必要な物」として催涙ガスを防ぐ盾やゴーグル、医療用応急処置キットや抗争用の武器になるホッケースティックなどを集めるよう党員らに呼びかけた。

 フィリップ記者によると、同ツイートは「ミネアポリス市警の所轄第3区で使うため」と明記しており、実際、同区の警察署が暴徒による焼き打ちに遭ったという。

 そんな暴力的な活動の背景には何があるのか。

 エポック紙によると、中国共産党は新型コロナウイルスによる感染が世界で爆発的に拡大した4月上旬、世界100か国以上で展開する約230の社会主義政党や組織に対して、コロナ禍を機に「資源や力を結集し、社会主義のグローバルな連帯のため行動せよ」と呼びかけたというのだ。

 その裏には西側諸国による中国への、新型コロナ感染拡大の責任追及の矛先をかわす狙いがあると同紙は分析した。

 当然、そのメッセージの対象はアメリカ共産党やDSA、英国共産党を含む欧州の社会主義政党も含まれる。その中国共産党からの“指令”を実行するため、ミネアポリスで起きた悲劇が絶好の機会となったのか?

 もしこれが事実なら、トランプ大統領はデモが過激化すれば、制圧のため軍投入も辞さない構えを見せているだけに、さらなる米中関係悪化を招くかもしれない。