オウム追跡〝ここがダメ〟

2012年06月25日 18時00分

 世間を騒がせたオウム最後の逃亡犯・高橋克也容疑者(54)。日本の警察の問題点がいくつも浮き彫りになった追跡劇も〝その道のプロ〟が徹底分析した。

 

 一連の逮捕劇は、昨年大みそかに元幹部平田信被告(47)が出頭、オウムへの関心が再び高まったことが契機となった。懸賞金が500万円から1000万円に引き上げられ、元信者菊地直子容疑者(40)の目撃情報も寄せられ、最後は通報で捕まった。高橋容疑者も潜伏先からの情報が逮捕につながった。

 

 米国で逃亡犯を追うバウンティハンター(賞金稼ぎ)で同国FRP捜査官の荒木秀一氏(48)は日米の違いをこう語る。

 

「米国では、ライセンス所持者はFBIのデータベースにアクセスできる。日本の当局は、捜査の妨げや個人情報だのと言って、情報を全く出さない。今回はようやく最後に防犯カメラ映像や筆跡こそ公開したが、普段から細かい情報を積極的に出していく姿勢が全くなかった」

 

 懸賞金制度についても荒木氏は上限額1000万円の撤廃を求める。

 

「ビンラディンには5000万ドル(約40億円)、フセインには2500万ドル(約20億円)の懸賞金がかけられた。もし高橋容疑者の首に1億円がかかっていれば、私も動いていたし、日本中で〝にわかハンター〟が血眼になって探していた。勤勉な日本人は地道な捜査活動は得意で、情報も集まるものです」

 

 オウム事件の教訓を未解決事件に生かせるか。