巣ごもりゲーマーの激増で収入激減・プレー代行業の男がついた“コロナ嘘”

2020年05月09日 16時00分

 新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費でゲーム機などの需要が急増する中、時勢を表すような事件が起きた。

 神奈川県警戸部署は8日、「新型コロナウイルスに感染した疑いで隔離された」とウソを言い、警察の業務を妨害したとして、横浜市西区の自称ゲーム代行業の男(25)を軽犯罪法違反の疑いで書類送検した。

 男は家賃16万円を滞納しており、マンション管理会社が「連絡がつかないので安否確認に立ち会ってほしい」と警察に相談していた。

 警察は8日、男の自宅を訪問。すると男は「検査技師として働いている病院で院内感染があり、隔離されていた」などとウソの説明をした。

 戸部署によると、感染拡大の防止措置として、自宅を訪問した巡査は隔離。勤務先の野毛山公園交番を消毒し、防護服を着た署員を交番に派遣した。男には警察の業務を妨害した疑いがある。

 男の過去の収入源は、ゲームをプレーし進めて、レベルアップさせたものをフリマアプリで販売するというものだった。

 調べに男は「外出自粛でゲームをする人が増えて、3月ごろから仕事が減った」と供述。毎月10万~15万円あった収入がなくなり「金がなくて家賃が払えなかった」「世間がコロナで大騒ぎになっているのを利用した」と話している。

 外出自粛が世界的にも広がり、巣ごもり消費の需要が爆増し、ゲームソフトの売れ行きは好調。7日に任天堂が発表した2020年3月期決算では、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売急伸で、売上高と営業利益は高水準をマークした。

 あるゲームプロデューサーは「特殊アイテムの取得には15日以上かかるゲームもある。忙しい依頼主に代わってゲームを進める仕事のギャラは1本4万円くらい」と話している。

 巣ごもりでゲームをする時間が増えて“代行”が不要になったことが原因のようだが、コロナ禍を利用したウソは重い。