東大生レイプ犯に異例の執行猶予 実刑5年判決・新井浩文との違いは

2020年01月31日 16時00分

 ミスター東大ファイナリストのレイプ事件は、示談金で執行猶予判決となった。

 2018年6月、同じマンションの30代女性を自宅に引っ張り込み、性的暴行を加えたとして強制性交罪に問われた東大生の稲井大輝被告(26)に対し、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)が30日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 派遣型マッサージの女性に性的暴行を加えたとして同罪で起訴された俳優・新井浩文被告は実刑で懲役5年の判決が下され、控訴中。稲井被告にも実刑判決が予想されたが、異例の執行猶予判決となったのにはワケがあった。

 丹羽裁判長は「性被害を受けた被害者は多大な苦痛を負った。被告に前科がないことなどの有利な事情を踏まえてもなお刑事責任は重い」としならがも「被告人が反省していること、家族の協力を得て被害者に750万円を支払い、示談していることから、今回に限り社会内での更生が相当である」と執行猶予判決とした理由を説明した。

 ある法曹関係者は「新井被告の場合、被害女性は2000万円の示談金を示されても応じなかったといわれ、強く刑事罰を求めた。強制性交罪は5年以上20年以下と定められ、初犯でも実刑となるケースが多い」と指摘する。

 稲井被告は「東大生ナンパ師」「日本一チャラい東大生」などと自称し、ユーチューブなどにナンパ動画をアップ。学生の傍ら、会社を起業し、事件現場となった新宿のタワーマンションに住んでいた。

 18年11月に始まった公判が長引いたのにも、いくつかの理由があった。

「捜査段階では『覚えていない』と犯行を否認し、裁判でも認否を留保するなど、当初は無罪を主張する構えだったが、一転して認めることになり、弁護士が辞任。昨年12月の求刑公判で稲井被告もやっと認めた。父親は開業歯科医で、そもそもボンボンだけに、カネで実刑を免れたといわれても仕方ないでしょう」と被告を知る関係者は話している。