世界各地で大噴火の連鎖 このひと月で6か所も!地球規模天変地異の前触れなのか

2020年01月15日 16時00分

 12日に約42年ぶりに起こったフィリピンの首都・マニラの南約60キロにあるタール火山(バタンガス州)の噴火は、住民3万人以上が避難する緊迫した事態となっている。州当局は「数日中に、さらに大規模な噴火の恐れがある」と発表し、厳重な警戒を呼びかけた。深刻な被害をもたらす火山の噴火。世界に目を向けると、ここひと月ほどの間に火山の大噴火が立て続けに起きていた。

 タール火山(標高311メートル)は、カルデラ湖であるタール湖の中央に位置する世界でも珍しい形状の火山だ。同国では2番目に活発な火山とされ、過去450年間に少なくとも34回の噴火が確認されている。中でも1911年の大噴火では、1300人以上が犠牲になった。

 その後も度々噴火を繰り返したが、77年の水蒸気噴火を最後に大きな噴火は起きていなかった。

 タール湖周辺には人気の避暑用別荘地タガイタイ(カビテ州)があり、CNNによると、同火山から半径14キロ以内に45万人以上が暮らしているという。

 今回の噴火で噴煙が高度1万5000メートルにも及び、マニラでも降灰が確認された。そのため、マニラ国際空港は事実上閉鎖状態となり、日本を往復する便は全て欠航するなど大きな影響が出た。

 そのフィリピンから太平洋を挟み、メキシコの首都・メキシコシティから南東約60キロのポポカテペトル山は、先週から噴火が続いている。日系人からは「メキシコ富士」の愛称で知られるこの山も、やはり同国有数の活火山だ。

 CNNは、ポポカテペトル山が今月2日だけで14回噴火し、噴煙は上空約3000メートルに達し、水蒸気やガスの放出、少量の降灰も報告されていると伝えた。メキシコ国立防災センターは住民らに対し、同山に近寄らないよう勧告した。

 南米エクアドル領ガラパゴス諸島の無人島のラクンブレ火山も12日に噴火した。

 また、先月9日にニュージーランド北島沖の観光地・ホワイト島で発生し、多くの犠牲者を出した噴火も記憶に新しい。噴火当時、同島にはオーストラリア人観光客ら47人がおり、火山の爆発で20人以上が死亡した。

 昨年末の30日と大みそかには、インドネシアの火山島アナック・クラカタウが再び噴火。2000メートル上空まで噴煙が立ち上った。スマトラ島とジャワ島に挟まれたスンダ海峡に位置する同島は約1年前の18年12月、山体崩壊におよぶ大規模爆発を起こし、発生した津波によりスマトラとジャワの両島沿岸周辺で多数の死傷者を出した。

 日本列島も例外ではない。鹿児島県口永良部島では11日午後、昨年2月以来の噴火が観測された。火口から立ち上った濃灰色の噴煙は上空2000メートルまで上昇。幸いけが人はいなかったものの、新岳火口から約2キロ内では噴火による弾道を描いて飛散する火山弾や、大きな噴石および火砕流に警戒を呼びかけている。

 火山研究の専門サイト「ボルケーノ・ドットコム」によると、世界中で14日現在、噴火活動が観測されている火山数は、鹿児島県の桜島やハワイのキラウエア火山などを含め20以上に達している。火山の噴火自体は珍しくないにせよ、短期間に立て続けに起きている大規模噴火は、果たして偶然なのか…。