【IR汚職事件】特捜部は自民党大物議員にまでメスを入れるか

2020年01月14日 16時10分

 日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件は、永田町で「東京地検特捜部が自民党大物議員にまでメスを入れるか」と注目を集めている。

 特捜部は、自民党を離党した衆院議員の秋元司容疑者が、中国企業「500ドットコム」から、さらに400万円相当の賄賂を受け取っていた疑いが強まったとして再逮捕も視野に詰めの捜査を進めている。

「逮捕容疑となった370万円相当のほかに、シンポジウム講演料の200万円と、中国やマカオに行った際のプライベートジェット機費用など合わせて400万円相当を受け取っていた。特捜部は賄賂性が高いと見ています」(捜査関係者)

 特捜部はすでに同党の白須賀貴樹衆院議員、勝沼栄明元衆院議員に事情聴取し、関係先を家宅捜索した。

 また、同社から100万円を受け取っていたとして前防衛相で同党の岩屋毅衆院議員、中村裕之衆院議員、同党比例代表の船橋利実衆院議員、宮崎政久衆院議員の4人と、現金受領を認めて日本維新の会を除名処分となった下地幹郎氏らからも事情聴取している。

「5人は九州、沖縄、北海道から選出され、IR誘致を表明していました。20日に国会が始まってしまうと不逮捕特権で逮捕が難しい。今週がヤマ場で、秋元容疑者1人で終わらない可能性があります」(同党関係者)

 永田町では、同社がIR事業の誘致を大物同党議員らにも働きかけ、2000万円以上の賄賂を渡した疑惑がささやかれている。

「特捜部から事情聴取された議員らと金額が1桁違うのに驚きます。大物議員A氏は下地氏と初当選同期です。エリート官僚たちを牛耳っているから(逮捕は)ないと思いますが…。B氏は昨年、公務の合間を縫って沖縄に足を運んでいた。中国政界とも太いパイプを持つ。同社から便宜を受けた議員は、ほかに数十人いたとも言われています」(永田町関係者)

 野党関係者は特捜部の動きに「あと1人逮捕されたらIRはアウトだ」と話している。