相模原公判 暴走封じ厳重警備も…傍聴席にニヤリ再び暴れそうな植松被告

2020年01月11日 16時00分

 再び暴走しないとも限らない。2016年7月に神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で45人を殺傷した元職員の植松聖被告(29)の裁判員裁判の第2回公判が10日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で行われ、植松被告の暴走封じが徹底された。

 6人の刑務官に囲まれて入廷した植松被告。前回から刑務官が2人追加されていただけでなく、両手には異変があった。前回の公判で植松被告は「おわびします」と話した直後に小指をかみ切ろうとして暴れて退廷を命じられていた。自傷行為を封じるために植松被告の両腕には真っ白なミトンがはめられていた。

 裁判長から「自傷行為で退廷となったことは遺憾であり、二度と法廷の秩序を乱さないように」と厳重注意。植松被告は軽く頭を下げていた。

 この日は証拠調べが行われ、検察側は事件直前に植松被告がデリヘルを利用し、犯行直後にはコンビニでエクレアを買ったことなどを指摘。また、職員らの調書が読み上げられ、被害者を1人ずつ刺していく様子が詳細に語られた。

 植松被告は開廷直後は検察官の方をじっと見るなど真面目に聞いている雰囲気を出していたが、徐々に体を左右に揺らしたり、傍聴席の方を見てニヤリとしたりなどと落ち着きを失っていく。傍聴人からは「また暴れるのではないか」との懸念が漏れるほど集中力を欠いていた。今度は何をしでかそうというのか。

 傍聴していた同園の入倉かおる園長は「彼は体育会系で目上の人や先輩には礼儀正しい。今日は裁判長に注意されたので、これからは暴れるようなことはないのではないか」と本紙に話した。もっとも、これから約20回の公判が予定されており、植松被告がしびれを切らす可能性は誰も否定できない。