ゴーン被告の違法出国を手助け 元特殊部隊員は逃がし屋のレジェンド

2020年01月05日 16時00分

 レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)の保釈中無断出国の詳細を巡り、新たな情報が報じられ、その実態が浮かび上がろうとしている。

 米メディアによるとゴーン被告は米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)での活動歴がある民間警備会社の人物ら2人の助けを借り、大きな箱に身を隠して日本を出国したという。

 出国手続きをしていない被告を乗せて12月末に関西国際空港を飛び立ったプライベート機から、フライト後に運航会社が2つの大きな箱を発見。被告が隠れていたとみられる箱の底には呼吸用の穴が開いていたほか、移動させやすいように車輪も付いていた。もう1箱にはスピーカーが入っており、空港の検査で音響機器と強弁するためだったとみられる。

 ゴーン被告は関空からトルコへ上陸。小型ジェット機に乗り換えてレバノンに入国した。トルコまでは、グリーンベレー出身の民間警備会社のマイケル・テイラー氏らが同行した。

 国際関係論に詳しい犯罪心理学者の北芝健氏は「同行者は傭兵で、報酬に見合った仕事をやる。被告は音響機器の箱を手に入れるだけのためにパーティーを開催。約3か月前から計画は練られたと聞いている。当然、奥さんも知っていたのでは」と指摘する。

 グリーンベレーについては「米軍に入り、実技試験を通過して部隊に入る。入隊後も市街地のような場所でストレスのかかる訓練をこなす。銃の使い方などの技術はトップレベルで、頭脳はCIAくらい」と北芝氏。

 テイラー氏はアフガニスタンで2009年、反政府勢力タリバンに拘束されたニューヨーク・タイムズ紙の記者救出に関わるなど警備業界では著名な存在で、“逃走計画の専門家”でもあるという。

 なお、日本の弁護団は4日、逃亡後初めて集まって会議を開き、近くレバノンの弁護士を通じてゴーン被告本人の意向を確認した上で、弁護人を辞任する方針という。

 違法出国の衝撃は広がり続けている。