こうして生まれた「菊池直子タイ逃亡説」

2012年06月14日 18時00分

 全く別人の顔になっていたため、首都圏に潜伏していながら逮捕に17年かかってしまった元オウム真理教信者の菊地直子容疑者(40)。その行方がつかめなかったために「タイ逃亡説」が有力視されていた。

 

「ほんの1か月前、爆弾娘(菊地)をタイのメーサイで目撃したという人がいる。菊地逮捕の一報は、僕にしたらうそみたいな話ですよ」と語るのは、バンコク在住のジャーナリストだ。

 

 メーサイはタイ北部、ミャンマーとの国境の田舎町だ。

 

 そもそも菊地容疑者のタイ潜伏説の原点を探ると、ある恐喝未遂事件にたどり着く。1995年、元総会屋の男(50=当時)がタイから大手損害保険会社に「日本人を拉致した。5億円を渡さないと殺す」と脅迫状を送付。同封されていた2人分のパスポートのコピーを警視庁が調べたところ、いずれも日本へ帰国したオウムの女性信者だったという事件だ。

 

 恐喝未遂容疑で警視庁に指名手配された男は96年、タイ警察が逮捕し、会見で「男はオウムの一員」と発表したことでタイ潜伏説に火が付いた。

 

 菊地容疑者の足取りが明らかになってきた今となっては、タイに手配写真そっくりな女性がいた、ということなのかもしれない。