入学便宜発覚で福岡県立高校教諭が逮捕

2019年12月04日 16時05分

 勤務していた福岡県立八幡南高へのスポーツ推薦入学を巡って便宜を図る見返りに、男子中学生の保護者から飲食接待を受け、賄賂として商品券を受け取ったとして逮捕された高校教師は商品券を本名で換金していた。

 福岡県警に受託収賄容疑で2日に逮捕されたのは県立鞍手竜徳高教諭本田竜大容疑者(40)。贈賄側は時効が成立しているが、任意聴取に事実関係を認めているという。

 逮捕容疑は、八幡南高教諭としてサッカー部顧問を務めていた2015年8月中旬ごろ、推薦入学を希望する中学生の保護者から顧問枠での推薦を依頼され、2万数千円の飲食接待を受け、合格発表後の16年3月下旬ごろには、推薦した謝礼として、同額程度の飲食接待を受けたのに加え、計10万円分の百貨店共通商品券を受け取った疑い。その後、その商品券を換金していたことが判明したという。

 本田容疑者は14年4月から八幡南高に勤務し、18年4月に鞍手竜徳高に異動した。事件前に中学生や保護者と面識はなく、保護者側から接触したとみて県警は経緯を捜査している。

 県教育委員会には3日に県警が家宅捜索に入ったが「顧問枠の制度や推薦の権限はなかった」と説明。県警は顧問が推薦したことで合格につながったとみている。

 八幡南高の堀田義高校長は会見で「教員としてあるまじき行為で、誠に申し訳ない」と陳謝。本田容疑者は合格者を決める選考会議には出席していなかったとみられるが、選考過程で意見を聞いた可能性があるという。

 福岡県内の県立高校教師は「スポーツ推薦入学試験は当然ながら、合否にはそのスポーツ部の監督、顧問の意向が反映される。不正に合格した生徒をどうするかを考えなければならないが、今年春に卒業している計算。警察はそこまで見据えて立件したのかも。本来、合格すべき受験生がいた可能性もあるので、あってはならないこと」と話している。