台風被災地の水戸で空き巣被害 今後も便乗詐欺、悪質商法に注意

2019年10月17日 16時00分

 台風19号で那珂川が決壊し、浸水被害に見舞われた茨城県水戸市で、被災家屋の金品を狙った空き巣被害が出たことが分かった。

 水戸署などによると、16日までに市内の被災家屋5軒で空き巣の被害届があり、うち2軒で金品の被害があったという。

「他にも、まだ片付けが終わっていない室内に足跡が付いていたが、何を盗まれたか分からないという被災者も出ている。浸水した店の周囲では、流れ出た商品でまだ使えそうなものをごっそりトラックに積んで持ち去るのを目撃したとの情報もある」(地元関係者)

 2015年9月、鬼怒川が氾濫し常総市に大水害を起こした東北・関東豪雨の時も、同県内では被災家屋を狙った空き巣が40件以上も発生した。警察や自治会ではこれを踏まえ「屋内の貴重品は持ち出して保管するように」と呼び掛けている。

 台風被害で家屋の修復、建て替えなどを余儀なくされる被災者を狙う火事場泥棒的な悪質な犯行は非難を浴びているが、残念なことに災害時には必ず発生している。

「東日本大震災の直後はコンビニなどのATMが壊され、現金が持ち去られたり、壊れた家屋から金品を持ち去られ、二重苦を強いられた被災者からは『日本はこんなものか…』との声もあった。空き巣や窃盗被害は、地震発生から3か月で1万1129件、被害総額37億円とのデータもある」(テレビ関係者)

 災害時はこうした発生直後の空き巣、窃盗が第1段階で、この後は便乗詐欺、悪質商法などの被害が発生する。9月の台風15号で被災した千葉県でも本紙既報通り「屋根を修理する」「ブルーシートを張る」と言い、相場の3~5倍の料金を取る業者風の男らがいた。

「今後は『家屋の修理を安くする』と言い、後で法外な料金を請求する業者、『修復費用に必要な資金を貸します』と契約させる高利貸しの金融業者などが考えられる。重要なのは一人だけで契約せず、周囲に相談し、複数の業者から見積もりを取るなどをすれば被害は防げます」と捜査関係者は話している。