神戸山口組系事務所近くで2人銃撃死 六代目山口組若頭の出所迫り緊迫化

2019年10月11日 16時00分

 神戸市中央区の指定暴力団神戸山口組系の組事務所付近で10日午後2時40分ごろ、銃撃事件が起き、暴力団関係者の30代と40代の男性2人が搬送先の病院で死亡した。

「発砲音がした」との110番通報を受けた兵庫県警は銃撃した男の身柄を確保し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕。拳銃のようなもの2丁を押収し、殺人容疑に切り替えて調べている。

 県警によると、男は鹿児島市の山口組系組員、丸山俊夫容疑者(68)で、銃撃の際に軽傷を負った。少なくとも2回発砲したとみられ「自分がやった」と容疑を認めている。銃撃現場は神戸山口組の中核団体「山健組」の本部事務所付近。近くで警戒していた警察官が丸山容疑者に職務質問した際、拳銃を取り出して近くにいた暴力団関係者に向けて発砲した。事務所には会合で組員が集まっていたという。

「六代目山口組」「神戸山口組」「任侠山口組」に分裂した3団体での抗争が今年夏から続いている。捜査関係者は今回の事件について「丸山容疑者は六代目山口組の司忍組長の出身組織・弘道会系の組員とみられる。弘道会の神戸の事務所では8月に銃撃事件が起き、傘下の組員が重傷を負っており、その報復ではないかといわれている」と言う。

 さらにこの時期の抗争はある意味を持つとも。

「今月18日には六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭が5年4か月ぶりに出所する予定。そもそも山口組の分裂は5年前、高山若頭が不在となり、ニラミが利かなくなったことから始まった。分裂した2団体にとっては高山若頭の出所は大きなターニングポイント。さらに抗争が激化する可能性もあるので、全国の警察が目を光らせている」(同)

 一般市民が巻き込まれなければいいが…。