93人殺害自供 米犯罪史上最悪の殺人鬼

2019年10月09日 16時00分

 35年間に93人を殺害したと自供した“米犯罪史上最悪の連続殺人鬼”サミュエル・リトル受刑者(79)の関与が疑われる5件の未解決殺人事件について、FBI(米連邦捜査局)がこのほど情報を呼びかける専用サイトを開設した。

 米紙ニューヨーク・ポストなどによると、リトル受刑者は1970年から2005年までの93件の殺人について自白。犯行は全米各地に及び、犠牲者のほとんどは女性だという。FBIは「自供内容の信ぴょう性は極めて高い」としているが、事件数があまりにも多く、これまで犯行が裏付けられたのは50件ほどだ。

 同受刑者は12年にケンタッキー州のホームレス施設で逮捕され、その後、ロサンゼルスで女性3人を殺害したことがDNA鑑定で発覚。14年に有罪判決を受け、すでに終身刑が確定している。

 FBI犯罪分析官は同紙に「リトル受刑者は長い間、自分が捕まるとは思ってもいなかったようだ。犠牲者は行方不明になっても誰も捜していないと思っていた」と話した。犠牲者の多くは売春婦や薬物依存症の女性。死因は薬物の過剰摂取、突発的な事故や不審死として処理され、遺体が発見されていない人もいるという。

 リトル受刑者は元ボクサーで、リング名「サミュエル・マクダウェル」として活動していた。ずばぬけた記憶力を持ち、殺害した犠牲者の名前や、犯行当時の服装などを詳細に覚えており、一人ひとりの似顔絵を描いている。

 FBIが開設した専用サイトには、その似顔絵や自供動画が掲載されている。「(同受刑者は)すでに服役しているとはいえ、可能な限り全ての事件を明らかにしたい」として、関与が疑われるマイアミやニューオーリンズ、ラスベガスなどで起きた5件の未解決事件についての情報を求めている。

 米国では70年代、30人を殺害したテッド・バンディ元死刑囚や、33人を殺害したジョン・ウェイン・ゲイシー元死刑囚、70~90年代に少年ばかり17人を殺害したジェフリー・ダーマー元受刑者らによる犯行が全米を震撼させた。だが、リトル受刑者の関与が全て確認されれば、彼ら3人による犠牲者数の合計をも上回る。FBIは“米犯罪史上最悪のシリアルキラー”と呼んでいる。