目黒虐待死・結愛ちゃんのメモ公開にも無表情 父・雄大被告が前日とは態度一変

2019年10月03日 16時00分

 昨年3月に東京・目黒区の自宅アパートで船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5=当時)を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死、傷害、大麻取締法違反の罪に問われた父親の雄大被告(34)の第2回公判が2日、東京地裁(森下実裁判長)で開かれた。

 この日は検察側による統合捜査報告書をモニターに映しながら証拠品調べが行われた。

 被害者である結愛ちゃんが一人で過ごしていた部屋などからは、虐待を受けていた当時の心情を記載したメモ、ノートが見つかった。

 そこには結愛ちゃんの字で日付、曜日、起床時間、食事をした時間、体重などがびっしりと書き込まれ「結愛、ごめんなさい」「結愛、一生懸命」「結愛、うそ」などから始まる複数のチャート図を用いて、雄大被告が細かく生活を縛っていたことも分かった。

 ある紙片の左下には「ゆるして、ゆるしてください」と書かれたメモがあった。検察官が読み上げると、裁判員の男性はこぶしで口を押さえ表情をこわばらせた。だが雄大被告は、無表情のままだった。

 1日の初公判で、弁護人から「理想の家族像があり、高い理想が被告のプレッシャーになった」と述べられ、涙を流したのとは正反対だ。

 昨年3月2日に逮捕された雄大被告。翌3日には家宅捜索で、自宅からは4袋の乾燥大麻が見つかった。他に電子はかり、大麻を粉砕させる道具のグラインダー、パイプ2本も押収された。パイプの吸い口からは雄大被告のDNA型が検出された。

 検察官が押収品の実物を箱に入れ「こちらの全ての大麻はあなたの家から押収したもの。あなたのもので間違いないですか?」と問うと、証言台の雄大被告は消えそうな声で「はい」と認めた。保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の判決を受け控訴した母親の優里被告(27)は3日の公判に証人で出廷予定だ。