“令和の3億円事件”容疑者の不可解 最初から逃げるつもりはなかった?

2019年09月28日 16時00分

 勤務していた警備会社から現金3億6000万円を盗んだとして窃盗容疑で指名手配されていた元社員伊東拓輝容疑者(28)が27日、東京・渋谷で身柄を確保された。埼玉県警吉川署は同日、窃盗容疑で逮捕した。

 伊東容疑者は4日、警備会社「アサヒセキュリティ新三郷オフィス」(埼玉県三郷市)の金庫室に保管されていた現金を盗んだ疑い。

“令和の3億円事件”ともやゆされた事件。盗んだ手口は奪った金を段ボールに詰めて私書箱に送ると、スーツケース2個とリュックサックに移し替えた。重さにして36キロ。移動にはかなりの足かせとなることから、都内に潜伏していたようだ。

 県警によると同容疑者は容疑を認め、「今の苦痛な生活から脱却したくて1人でやった。今後、生活費として使うつもりだった」と話している。逮捕時の所持金は約107万円で、県警は都内のコインロッカーから、多額の現金が入っているとみられるスーツケースとリュックサックを押収した。

 勤務先関係者は「最初から逃げ切る気があったのか疑問。身柄確保時は変装どころか顔も隠していなかったそうだ。ラッキーなことに2日間も会社から気付かれなかったことで、余裕が生まれて約3週間も逃げおおせたが、結果的にそうなっただけでは」と指摘した。