池袋ラブホテル不審死は圧迫窒息死 謎を呼ぶ被害者と加害者の性別

2019年09月14日 16時00分

 12日に東京・池袋のラブホテルの一室から遺体が見つかった事件で、警視庁は13日、遺体は30~40代ぐらいで身長約165センチの女性で、司法解剖の結果、首の圧迫による窒息死と明らかにした。

 殺人、死体遺棄事件とみて池袋署に特別捜査本部を設置。不審な点が多く、直前まで部屋に出入りしていた男が関与したとみて行方を追うとともに、女性の身元も調べている。

 現場はJR池袋駅北約400メートルのホテル街。部屋に清掃に入った男性アルバイトから12日午後8時半ごろ、110番通報があった。着衣のままの女性はベッド横の床に横たわっていたが、足首は白色ビニールひもで縛られ、手首にも粘着テープが付着。大型ポリ袋に包まれた遺体はさらに上からシーツにくるまれていた。

 防犯カメラの映像から入退室状況がわかっている。キャリーケースとリュックを持った白いマスクの男が12日午後3時40分ころ入室し、午後7時40分ころに1人で退室。ショートカットで帽子の女性は午後5時50分に入室していた。

 無施錠の部屋の中で争った形跡はない。女性の携帯電話や身分証など所持品も未発見で、男が身元特定を防ごうとして持ち去った可能性があるが、靴はそのまま残されていた。部屋の料金は男が支払っていた。

 抵抗した形跡がなく、ただの殺人事件ではなさそうだ。男に殺害を依頼したことも考えられる。ポリ袋も備品ではなく持ち込まれていた。「嘱託殺人の場合でも、立ち去った男は逃げ切る気だろう。ただ、いずれ捕まったとき、依頼の事実を証明するために女性とのメールのやりとりなどのデータは“保険”として残すかもしれない」(事情通)。自殺サイトなども調べる必要があろう。もちろん2人の間のトラブルや、なんらかの過激な性癖を想定する必要もある。

 当初、遺体は性別不明とも、見た目からは男性のようだとも一部メディアで報じられた。トランスジェンダー(身体的性別と性自認が一致していない状態)の可能性があり、容疑者の性別も男性と断定せずに捜査が進められるだろう。