鹿児島4歳女児暴行死は防げた? 児相、警察の不手際と逮捕男の素性

2019年09月03日 16時10分

 鹿児島県出水市で、同居する交際相手の娘・大塚璃愛来(りあら)ちゃん(4)の頭を殴ったとして建設作業員、日渡駿容疑者(21)が逮捕された事件で、市や児童相談所、警察の連携の甘さが問題視されている。

 8月27日、日渡容疑者は自宅で璃愛来ちゃんの頭部を殴り、翌28日に「風呂でおぼれた」と市内の病院に自ら運んだが、溺死が確認され、同容疑者が殴ったことを認めたため、31日に逮捕した。

 そもそも璃愛来ちゃんの虐待、育児放棄については、当時住んでいた薩摩川内市で今年3月ごろから関係機関が関わっていた。同月「虐待動画がSNSに投稿されている」との通報を受けた市、児相、警察が母子と何度も面会していた。

 7月末、璃愛来ちゃんと母親は出水市に転居。薩摩川内市は出水市に育児放棄事案として引き継いだが、母親の交際相手についての情報は、十分に伝えていなかった。

「家の中から女の子の泣き声が聞こえたり、雨が降っているのに家の外に出されているのが目撃されていた」(地元関係者)

 8月5日には受診した病院が体に数か所のあざを確認し、出水市に連絡。市は保健師などと母子を訪ねたが、不在が続き、事件前日の26日にやっと面会したものの、璃愛来ちゃんの様子や体に見える範囲で異常がなく、母親も「子供の様子に変化はない」と話したこともあり、警察や児相にはこの間の経緯を連絡していなかった。

 暴行した27日夜も、翌28日午後とも母親は仕事で不在だった。日渡容疑者はSNSで全身に施した入れ墨を自慢げにアップ。パチンコやスロットに興じ、酒場ではテキーラを何杯も一気飲みするシーンや、ブランドものの服や財布などを買ったことを誇示する写真もアップしていた。

 半年にわたり、関係機関が動いても助けられなかったのはなぜか。県警は20代の母親からも事情聴取して実態を解明する方針だ。