受刑者から総額198万円受け取り疑惑 31歳刑務官を犯罪に走らせた異常世界

2019年08月15日 16時00分

 宮城刑務所の刑務官が、受刑者に生活面の便宜を図る見返りに現金138万円を受け取ったとされる事件で、収賄容疑で逮捕された刑務官の藤田晋悟容疑者(31)が、贈賄容疑で逮捕された受刑者の桜井景三容疑者(58)に刑務所内の情報を漏らしたとして、宮城県警が国家公務員法違反の疑いで捜査していることが14日までに分かった。

 藤田容疑者が桜井容疑者側から、逮捕容疑以外に現金60万円を手渡しで受け取っていたことも判明。受け取ったとされる総額は198万円に上り、宮城県警や仙台地検が立件の可否を検討している。

 県警は7月、藤田容疑者が服役中の桜井容疑者に、2018年10月から19年2月、好物の大福や桜井容疑者が関与する会社の業務資料を渡した見返りに計138万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕。贈賄容疑で桜井容疑者や弟の会社役員克巳容疑者、会社員淡路泰雄容疑者の計3人を逮捕した。

 宮城刑務所の元受刑者は、逮捕された刑務官について「若手で、偉そうに能書きをたれているものの、受刑者からはナメられていたので、こんな犯罪に走ってしまったのでしょう。理不尽に受刑者を恫喝し、罵詈雑言を浴びせて、暴力を振るっても、『注意、指導』でまかり通ってしまう異常な世界です。他の受刑者が目撃していようと関係ありません。所長を頂点にした独裁国家のようなものですから」と話す。

 また、別の刑務所の元受刑者は「親しいキャバ嬢が面会に来たら『いい女が面会来ても抱けないんだから気の毒だな。代わりに抱いてやるから、女の店を教えろよ! 飲み代はオマエのツケでな』と、パワハラで“接待”を要求する刑務官もいました。立場を悪用している刑務官は少なくないんじゃないですか」と話している。